5 価値の選択(choise of values)
自分はどうすべきか価値を定め、主体性をもって価値ある人生を選択することです。
ACTにおける価値の定義は、「継続的活動的で、発展していくような活動パターンに対する結果です。
また、その結果は、事由に選択され、言語的に構築されたものであり、それによって、その活動パターンに対する主要な強化子が確立されます。
ただし、その場合の強化子は、その価値づけられた活動自体の中に組み込まれ、その輪っているものである。」とされます。
換言すれば、価値とは、失敗や障害などの困難があっても自らの遺志により継続してきた、行動する事自体や喜びややりがいが感じられる行動や状態の性質を、言語的に表明したものであるといえます。ACTでは、価値の明確化が価値の「説明」「言語化」「順位付け」の手続きにより実施されます。
「説明」とは勝の定義について教示することです。十分に価値の定義が理解できるように、様々な例や喩え(メタファー)が用いられ、価値と
価値ではないものについて説明が行われます。具体的には価値が、入学や就職、結婚といったゴールではないことや、楽しい感情になるものばかりではなく、ときに痛みを伴うものであること。
また具体的な「結果」ではなく「過程」であることなどが説明されます。
「言語化」では
① 結婚・恋人・親密な対人関係。
② 子育て
③ ①②以外の家族関係
④ 友人関係・社会的対人関係
⑤ キャリア・職業
⑥ 教育・訓練・個人的な成長と進歩
⑦ レクリエーション・レジャー
⑧ スピリチュアリティ
⑨ 社会貢献
⑩ 健康
上記の10個の領域のそれぞれについて、自らの価値を記述します。
「順位付け」では、先に記述したそれぞれの価値の重要性と実際度の点数化、およびそれらの差が計算されます。その点数を参考にしながら、自らの人生において最も重要な価値を選択します。
価値の明確化
エクササイズの例
100個の基本動作カードを分類します。
① 生起頻度の高い順に5段階に分類します。
② ①の分類で最も高いレベル5と4に分類された動詞カードのみを使い「その動詞を実際行ったときに、ワクワクしたトピック、行ってみたいと感じる」動詞を5段階で分類します。
③ ②の分類でレベル5と4に分類された動詞カードに対して、具体的にどのような活動が考えられるかを挙げてもらいます。
④ ③で挙げられた具体的な活動から、そこに含まれる共通要素を抽出します(その共通要素がクライエントの価値と捉えます)。という手続です。
その結果、価値はある共通項に集約されて明確になります。
6 コミットされた行為(committed action)
価値に専心して、価値ある目標に向かっアクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)8 価値の選択と明確化、コミットされた行為て実行することです。