発達障害児の育て方と叱り方について

発達障害児の育て方

発達障害児の支援を考える上で、「育て方」はとても大切です。発達障害として生まれてきた後、どのように育つかということには、育て方が関係します。

発達障害児の育て方のポイント

その子の発達障害の特性をきちんと理解し、特性に応じて必要なことを身につけさせる事です。特性に合わないことは、無理に教え込もうとはしません。

発達障害児は、興味の対象が偏りやすいという特性があります。そのため、目標を定める時は、本人が興味を持って取り組めるような目標と方法を考える必要があります。

その際、少しの努力ですぐに達成できるような目標を作ることが大切です。ほかの子には簡単にできることでも発達障害の子にはうまくできないことがあります。「できるはずだ」と思ってほかの子と同じ目標を掲げ続けると、その子はつらくなってしまいます。

コミュニケーションが苦手な子は小さい時はできるだけ叱らずに褒めてください。叱られると人に相談する意欲が下がってしまいます。なるべく気軽に人に相談し、協力してもらいながら何かを進めていくということを習慣づけることが大切です。こういう育て方を幼い頃から行っていくと、うつなどの二次障害を防ぐことができます。

ところが、次の三つの育て方では、二次障害が起きやすくなります。

1 わが国の多くの親御さんが「普通」と思っている育て方

2 苦手克服のために訓練を過剰に行う育て方

3 本人の意志に任せ過ぎる育て方

発達障害児の叱り方

発達障害のお子さまにどうしても叱らなければならない時、叱り方は重要です。次の三つの叱り方では、二次障害が起きやすくなります。

1 感情に任せた自己否定の叱り方

2 言い分を一切聞かない叱り方

3 できないと決めつける叱り方

発達障害のお子さまが何かをしようとしてできなかった時に、それが怠けた結果なのか、発達障害の症状が原因であるのかは、判断が難しいこともあります。人は誰しも楽な方へ流れるものです。この時に「お前はこれだからダメなんだ」と叱ってしまうのと、「〇〇ができなかった原因を一緒に考えよう」と話し始めるのとでは、お子さまに与える負担が違ってきます。

前者は叱られていることしかわかりません。後日、思い出したときに自分が否定されたことしか覚えていないでしょう。また具体性もないので、何を直してよいかもわかりません。この後に何を直すべきか説明をしても、最初の衝撃で聞こえていないことでしょう。

後者は責める言葉や否定がないので冷静に受け取ることができ、一緒に考える協力もあって叱られることに対する嫌な雰囲気は薄まります。一緒に考えることで、自分の力で改善点に気付くことができた実感もあり、素直に受け止めることが出来るわけです。

叱り方のポイント

叱る際に大事にすることとして次の三つがあります。

1 事実を問い、情報をひき出すこと

2 子どもの言い分を聞いて、部分によって肯定すること

3 終始、笑顔を崩さないこと

人格を否定されると、反発するか意識を遮断して、自尊心を守る。忘れようとする。大人でも子どもでも共通の反応です。何度も自尊心を傷付けられた子どもが、負担を溜め込んでストレスと戦う中で、ある日突然何かが壊れる。これが二次障害に繋がるのです。二次障害が発症したら、それまで以上に本人の負担は重くなり、支える周囲の心も疲弊する為、可能な限り阻止したいところです。

参考

YOMIURI ONLINE ヨミドクター・コラム・子どもの健康を考える「子なび」

プロ家庭教師のジャンプ・プロ家庭教師コラム

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