ESDM アーリー・スタート・デンバー・モデル2 ESDMの言語領域チェックリスト

チェックリスト

受容的言語領域(receptive communication)
他人が発する言語を理解する言語です。

レベル1音の発生源に体を向けて聞こうとする。
他人が遊んでいる時の声に注目する(口笛なども含む)。
他人に呼ばれると振り向く。
大人が絵本の中で指さす絵を見る。
置いてあるコンテナの中の物やパズルのピースに注目する。
名前を呼ばれて「これ見て」と何かを差し出されたら見る。
名前を読んだ相手のことを見る
物や場所の中心を見る。
得るために遠くにあるおもちゃを見る。
遊びの中での大人の声や表情に対してみる、近づく、笑うといった反応を見せる。
大人が歌う歌の中での声や表情に対してみる、近づく、笑うといった反応を見せる。
「だめ」「泊まりなさい」と言われるとその言葉に反応して即座に泊まる。
大人が手を指し伸ばして「これちょうだい」等の言葉により要求した物を渡す。
「座って」「こっち来て」「片づけて」といった指示に従って一連の動作をこなす。
ジェスチャー等のプロンプトを使わずに言語指示だけで「座って」「こっち来て」「片づけて」といった指示に従って一連の動作をこなす。
レベル2「止まって」「待って」という指示に対してジェスチャー等のプロンプトを使用せずに従う。
8~10の運動動作や物に対する動作を含む指示に従う。
自分や他者の体の部位を見せたり指差ししたりすることで認識している。
遊びや、着替え、食事などの活動において8~10個の対象に対して「ちょうだい」「指して」「見せて」といった音声時に従うことができる(例 赤ちゃん、車、積木、カップ、クマ等)
本の中の3つの絵に対して指差ししたり注目したりする(カップ、犬、猫、赤ちゃんを含む)。
初歩の空間概念を理解する(中にある、乗っているなど)
人の名前を呼ばれたらその人の顔、もしくはその人が写った写真を見る(家族、ペット、先生)。
部屋の中で他者に要求された目の前におかれていない8~10個の物を探索行動により持ってくる。
一つの対象に対して言語とジェスチャーによる指示に従って1つの対象に対して2つの行動をする。
要求された写真の中の体の部位を指す。
レベル3大人が子どもの良く知っている本を簡単な言葉で読んでいるときに興味を持って参加する。
既に知っている対象物や行動を含む新規の一段階の指示に従う。
一般的な対象物とその絵を理解する(衣服、食事に関する物、歯ブラシ等の衛生に関わる物、遊び、食品)
好みに関するイエス/ノーの質問に適切に応える。
絵や本の中での5個以上の行動を理解する。
日常生活の動作の中で2個以上の指示に従う(例 就寝時間に本を持ってベッドで入る。歯を磨く前に歯ブラシと歯磨き粉を持って来る等)
対象物を含んだ空間の概念を理解する(間、隣など)
小さい/大きいといった初期の大きさの概念を区別する。
要求に応じて少なくとも4つ以上の色を区別する。
擬音により、20以上の物を理解する(例 メーメーと鳴くのは何?など)
乗る、切る、食べる、寝る、足をのせる、飲むといった一般的な行動の機能を理解する。
僕の、君のと言った代名詞を理解する。
写真、選択肢、他者の行動から10の行動を認識する。
新規場面で2個以上の関連性のない指示に従う。
レベル4記述による様々な位置関係の概念を理解している。
10~15の物を2~3の手掛かりで持ってくることができる。
性別による代名詞の違いを理解している(俺、僕、私など)
大きい、短い、小さい、最も多い、最も少ない、少し、多いなどの比較概念を理解している。
空間と物に関する前置詞について理解している(前、後ろなど)
否定形の文章を理解している(例 ボールの入っていない箱、座っていない男の子など)
所有や分類の概念が分かる。
短い話に興味を持ち、「何が?」「誰が?」などの簡単な質問に答えることで部分的な理解を示す。
自分のことに対する質問に対しては「はい/いいえ」で答える。
体の状態に関する質問に答える(例 だるい、痛いなど)
自分のことについての質問に答える(名前、年齢など)
「同じ」「違う」について理解している。
量の概念について理解している。
物の特徴について理解している。
物や絵について理解している。
物や絵についての分類わけの質問に答える。
過去と未来の文章について理解している。
受動態について理解している。
時間の流れについて理解している(過去、未来など)
3段階の関連性のない言語指示に従うことができる。

表出言語領域(Expressive communication)
欲望、経験、感情、考えを他人に伝える言語です。

レベル1目的をもって欲しい物に対して手を伸ばす。
目的をもって声を出す(要求時に発語する)
大人に物を渡すことによって助けを求める。
相手と交互に声を出す。
他者が差し出した物に対して押し返すことで拒否する。
欲しい物を指差すことにより要求する。
大人が欲しい物を持っていたり、子どもが取ることを邪魔した場合、大人とアイコンタクトする。
2つの物の中から欲しい物を指さす。
物を凝視しながら声を出して要求する。
離れた所から欲しい物を指差しして要求する。
(子音+母音)+(子音+母音)の反復する音の喃語を話す(意味のある言葉に似ていなくてもよい。)
自発的発語により5倍以上の子音を話す。
(子音+母音)+(子音+母音)の異なる組合せの喃語を連続して話す(多様な喃語)

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