デイヴィッド・プレマックについて

デイヴィッド・プレマック(David Premack)

「プレマックの原理」、「心の理論」などの研究で、心理学に多大な功績を残しました。

1925年 サウスダコタ州アバディーン(Aberdeen)で生まれました。

1943年 ミネソタ大学ミネアポリス校を卒業し、1946年まで陸軍に所属していました。

1949年 ミネソタ大学を卒業しました。

1951年 ミネソタ大学大学院で博士号を取得しました。アン・ジェームズ(Ann M.James)と
結婚しました。

1953年 ミネソタ大学に1954年まで務めました。

1954年 フロリダ州ジャクソンビル郊外のオレンジパークにあるヤーキーズ霊長類生物学研究
所(Yerkes Primate Biology Laboratory)で霊長類の研究を始めました。

1955年 ミズーリ大学に研究助教授として1964年まで務めました。

1959年 ミズーリ大学教授として1964年まで務めました。

1965年 カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授として1975年まで務めました。

1967年 サラというチンパンジーにプラスチックの彩片(チップ)をもちいて知的障害児が用い
る彩片語の使い方を教えました。
彩片語はプラスチックのシンボル(模型)を並べて様々な意味を持つ文章を作るものです。サラはこの彩片語を2歳時レベルの言語能力でマスターすることに成功し、約130の語彙を習得して疑問文や条件分を作成することができるようになりました。

1970年 ハーバード大学客員教授として1971年まで務めました。

1973年 カリフォルニア大学大学院講師を務めました。

1975年 ペンシルバニア大学心理学部教授を1990年まで務めました。

1976年 「猿と人間の知能(Intelligence in ape and man)」を出版しました。

1978年 「チンパンジーは心の理論を持つか(Does the chimpanzee have a theory of
mind?)」という論文を発表しました。

14歳のチンパンジー・サラに対してバナナを取ろうとして手の届かない人や檻の外に出たいのに鍵を開けられない人を提示して、皿がそう言った困った人たちのない面の意図や目的を推測して行動できるかを観察しました。しかし、これらの行動はサラ自身の欲求や目的とも重複するために、他者の心を理解するという心の理論を正確に判断することは難しく、この実験では区別ができませんでした。

1983年 「類人猿の心 第1版(The mind of an ape 1 st ed.)」を出版しました。

1986年 「ギャバガイ:動物言語の哲学(Gavagai! Of the future history of the animal
language countroversy)」を出版しました。

1989年 パリのフィッセン財団理事会理事に就任しました。

2003年 「オリジナル情報:私たちが誰であるかの謎の解明(Original intelligence:
unlocking the mystery of who we are)」を出版しました。

2005年 「心の発生と進化 チンパンジー、赤ちゃん、ヒト(Original intelligence:
unlocking the mystery of who we are)」が邦訳されて出版されました。

2015年 89歳で亡くなり、カリフォルニア州のリバーサイド国立墓地に埋葬されました。