ルール支配行動3 プライアンスとトラッキング

ルール支配行動の分類

ルール支配行動は、プライアンス(pliance)、トラッキング(tracking)、オーグメンティング(augmenting)に分類されます。

プライアンス
ルール提示者(命令者、依頼者など)の「○○しなさい」という指示内容に一致するように行動します。
通常、ルールに従う行動は賞賛され、(または感謝、笑顔)、従わない時は罰せられる(または落胆、泣き顔など)。その行動自体がもたらす結果ではなく、その行動をルールとして提示した者が付加する結果によって強化または弱化されます。
プライアンスが人の行動レパートリーを支配するようになったときに付きまとう主な困難は、他人に依存した結果は、そうでない結果よりも予測やコントロールができないことです。
般化されたプライアンスを示す人々にみられる最も明白な結果は、彼らが社会的な気まぐれに対して脆弱になるという事です。
プライアンスが般化されて誰かの行為を支配するようになると、2つの問題が生じます。第一に、それにより、その人が有効なトラッキングを学習することが妨げる可能性があることです。
トラッキングは、行動の柔軟性を飛躍的に増加させるスキルなので、その学習が妨げられることは問題になります。
第二に、その人は他者が提供する結果に対して過敏であり続けることになります。自分の人生を他者の手に委ねてしまい、自分自身の目標や願いからはぐれる可能性が高くなることになりかねません。

トラッキング

ルール提示者(先生、山岳ガイド、案内書、マニュアル、口コミなど)が示す手順に従って行動することで、自然随伴性がもたらす最終結果に到達できます。
ルールに従うかどうかは、提示者への信頼性(過去に同一の提示者の案内に従ったことで結果が確実に得られたかどうか)、および最終結果にどれだけ強化力があるのかに依存してます。
トラッキングは、ルールの中で指定される行動が、ルールに従うことそのものと相いれない場合には、機能することができません。
トラッキングが世界が成り立つ仕組みと対応していない場合、そのためにルールに従うことが指定された結果につながらない場合があります。
短期的な結果をトラッキングすることは、長期的なトラッキングを妨げることになります。
トラッキングは短期的には機能しますが、それは行動を統制するルールの機能は全体としては強化されるというリスクがあるという事です。
これはルールが苦痛がないという短期結果を、回復という長期的結果と等位に関係づけるためです。
それに輪をかけて「正しいことをしている」という強化的な結果もあります。